2016年03月13日

福島原発事故から5年、東京電力元幹部ら責任追及される

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<Yahoo!ニュース>東電元会長ら強制起訴 注意義務の範囲どこまで(産経新聞 2016年3月1日)
■「真相解明を」「無罪なら責任は誰が」

 東京電力旧経営陣が29日、強制起訴されたことで、責任追及を求めてきた福島県民らの告訴団は「真相を解明し、被害者救済につなげたい」と期待する。1000年に1度といわれる天災は予見できたのか。原発事業者が負うべき注意義務の範囲をどう考えるかが、公開の法廷で争われる。

 「津波の予見は困難で刑事責任は問えない」とした東京地検の判断に対し、東京第5検察審査会(検審)の議決は「東電があらゆる安全対策を講じておくというあるべき姿であれば事故は防げた」として、極めて高度な注意義務を求めた。

 検察官は有罪との確信がなければ起訴しない。東京地検は、原発事故の発生前に東日本大震災と同規模の地震や津波が起きることは専門家も想定していなかったなどとして、可否を慎重に判断した。

 これに対し、検審は2回にわたって3人の刑事責任を認め、起訴すべきだと結論づけた。東京地検が「現実的に無制限の安全対策は不可能」と判断したのと対照的で、リスクは一切あってはならないとの姿勢もうかがえる内容だった。

 多くの死傷者を出した事故などでは、その真相解明の場を法廷に求めるべきだとの考えもある。だが、兵庫県明石市の歩道橋事故やJR福知山線脱線事故など、責任者や経営者らが業務上過失致死傷罪に問われた過失事件では免訴や無罪となっている。

 「われわれの知らない真実が明らかにされ、責任を取るべき被告人らに公正な判決が出ることを望む」。東電や政府などの関係者ら計42人を同罪などで告発した、福島県民らでつくる「福島原発告訴団」の武藤類子団長は強制起訴を受け、こう意義を強調した。

 一方、司法制度改革で強制起訴の権限が付与された検審をめぐっては、判断が感情に支配される可能性や被告人の人権をどう守るかという懸念もある。

 ある検察幹部は「相当長い裁判になるだろう。強制起訴は3人にとって精神的な負担になるが、無罪になったときに誰が責任を取るのか」と漏らした。


う〜ん、
強制起訴になって責任を追及できることはいいとして、
争点が
「地震を予想できたかどうか」
ですからね。
そんなの解るわけないじゃん。みたいな。




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2014年04月26日

強制起訴制度って何のため?

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強制起訴、「被告に長期の不利益」指摘も 明石歩道橋事故(神戸新聞NEXT 2014年4月23日)
 強制起訴制度は、検察が独占していた起訴権限(起訴独占主義)を見直し、市民感覚を反映させようと、2009年5月、裁判員裁判と並ぶ司法制度改革の柱として始まった。検察の不起訴処分に対し、無作為で選ばれた市民11人による検察審査会が2度、「起訴相当」(8人以上の賛成が必要)を議決すると、裁判所が指定した弁護士によって強制的に起訴される。

 法務省によると、制度導入後の5年で強制起訴されたのは、8事件10人。最近では長野県松本市で起きた柔道教室の事故で、児童に投げ技をかけた元指導員が業務上過失傷害罪で強制起訴された。

 これまでで唯一、有罪判決が出たのは徳島県石井町長の暴行事件だが、これは検察が「軽微な事案で起訴するほどではない」と判断した「起訴猶予」の事案。

 尼崎JR脱線事故の歴代3社長や、「陸山会事件」の小沢一郎・生活の党代表など、「証拠が不十分で罪に問うのが難しい」と判断した「嫌疑不十分」の事案では、無罪や免訴判決が続いている。沖縄県の投資会社社長による未公開株詐欺事件は、一審で「犯罪の構成要件に該当しない」として無罪が言い渡された。

※リンク先に一覧表あり。

たしかに、ニュースで問題視された割には無罪になってる事件が多いですね。
司法と市民感覚とはズレがあるんでしょうか。。。orz
これが理由で強制起訴制度が廃れるのはちょっと違う気がします。
私はもし、仮に検察審議会に選出されても辞退したいですけど。。

明石花火大会歩道橋事故(ウィキペディア)
JR福知山線脱線事故(ウィキペディア)
沖縄県南城市未公開株詐欺事件(エンペディア)
陸山会事件(ウィキペディア)
尖閣諸島中国漁船衝突事件(ウィキペディア)
徳島石井町長ホステス暴行事件(エンペディア)
鹿児島ゴルフ指導者準強姦事件(エンペディア)
松本市柔道教室事件(エンペディア)
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2012年12月25日

今井憲之氏のレポ 検察審査会メンバーの告白

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<Yahoo!ニュース>検察審査会メンバーの告白第3回(G2 2012年9月10日)
■特捜検事の説明

分厚い資料を、悪戦苦闘して読み込んでいると、午前11時になって、事件の捜査を担当した検事が審査会に説明にやってきた。東京地検特捜部の木村匡良検事である。西松建設事件と陸山会事件、どちらも捜査の指揮を執った。
木村検事は大柄で、強面だった。

「小沢さんに似たごっつい印象の方でした」(Aさん)

木村検事の説明は、1時間が予定されていた。最初の15分ほど不起訴の理由の説明をした。
「捜査は適正に行われた。きちんと尽くしたが、起訴できなかった」
淡々と、そんな説明に終始した。

だが、供述調書を読んだ審査員の中では、本当に捜査が尽くされたのか疑問を持つ空気があったという。すでに他方の小沢ルートは立件され、元秘書である大久保被告が起訴されていたことは誰もが知っていた。なぜ二階ルートは駄目なのか。

木村検事はこう説明した。小沢ルートの場合、西松建設のダミー政治団体から直接、政治献金として現金がきている。ところが、二階ルートでは、パーティ券の購入が焦点になっており、直接的な現金の授受ではないことが、起訴に至らなかった理由の一つだというのだ。

木村検事は、同じ西松建設元社長が、小沢ルートでは起訴だったのに、二階ルートにおいて起訴猶予とした意味は、あくまで「犯罪の事実はあるが、起訴するほどの必要性がない」ことであると強調した。

質疑に入ると、同じ点に質問が集中したという。

「捜査は尽くされたのか」

そう質問されると、木村検事は、

「国沢を起訴できるだけの材料はある。しかし、国沢はすでに小沢ルートで起訴されており、二階ルートで起訴したところで、量刑に影響しない」
「国沢を起訴すると、裁判所に来てもらうことで負担もかかる」

と、国沢元社長と検察の間で「裏取引」でもあるかのような話までしたというのだ。

■なぜ自民党ルートをやらないか

そんな時、一人の女性が手を挙げた。審査員の中ではかなり若い部類に入り、30歳になるかならないかという年齢だったそうだ。その女性は木村検事に食ってかかるように言った。
「それはおかしい。民主党議員のルートだけを起訴しておいて、起訴できるのに自民党議員のルートはやらないというのは、平等ではない」

しかし、木村検事は「捜査は適正にやっています」と繰り返すばかりだった。
女性の審査員が、畳みかけるように「起訴して、裁判所で判断してもらったほうがいいのでは?」と尋ねても、答えは同じだった。
そんな木村検事にさらなる厳しい意見が飛び出した。比較的年配の審査員が、東京地検の捜査について「特捜部は巨悪を叩くイメージだが、そうではないのか?」と質問した。

すると、木村検事は「何でも起訴する訳じゃない」と返答をよこして、「法と証拠に基づいて起訴するか判断する」と話した。
そこに審査員は反応して、逆に木村検事に迫った。
「足利事件はどうなのですか。志布志事件もありましたよ。冤罪、どうでしょうか」
ムッとした表情で木村検事は「私はその事件には関与していませんから、よくわからない」とかわし、予定の1時間は終わった。

Aさんはこう思ったという。
「民主党だけやってりゃいいんだ、自民党はやらなくてもいい、審査員はごちゃごちゃ言うなやかましい、って感じに思えた。法と証拠で起訴するといいながら、一方で量刑が変わらないから起訴できるがしないという。これはすごい矛盾ですよね。司法試験に合格した頭がいい人が、こんなバカなことを言うのですね」

昼食後、午後1時に再度、集合。事務局から、午前中に渡された資料をもう一度、読むように指示があった。
「最初に資料を渡されたときは、読んでもいま一つ、ピンとこなかった。それが、木村検事の説明で、ポイントがわかってきた。説明を先にしてもらったほうが、ずっとよかった。午後に資料を読み込むと、事件の内容がどんどんと頭に入ってきた」(Aさん)

再度1時間ほど資料を読んだ後、事務局から議長に「そろそろ、審査員のご意見を」と声がかかった。
「では、審査員の皆様からご意見をうかがいましょう」と議長が言葉を発した。
審査員全員が、座っている順にそれぞれ、事件についての意見を述べた。
「検事のプレゼンのなかで『量刑が変わらない』という言葉があったが、おかしいと思った」
「証拠があるというのに、自白して反省している、ついには国沢元社長が裁判所に行くのが負担という理由だけで起訴猶予はどうか。裁判で決めるべき」
献金した国沢元社長についてはそんな意見が共通して出た。多くの審査員も頷いていた。

また、献金された側である、二階の政治資金管理団体「新しい波」の関係者についても、「本当に検察は捜査を尽くしたのか」と疑問視する発言も出たという。
木村検事の説明が印象的だったのか、それについての感想が全体的に多かった。
「審査員が木村検事の説明を『プレゼン』と表現したことが、市井の人たちの感覚がよく出ているなと感じました」(Aさん)
………
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G2 検察審査会メンバーの告白(今井憲之)


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