2016年08月01日

相模原市障害者大量殺人事件、裁判員裁判で裁きたい?

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精神障害と刑法(園田寿 2016年7月27日)
26日の未明、相模原市の障害者施設で多数の入所者が刺され死傷した事件は、日本の犯罪史上稀に見る凄惨な事件です。逮捕された容疑者は、今年の2月に、衆院議長に「障害者を殺すことができる」との趣旨の手紙を渡そうとして、「他害のおそれがある」との理由で、精神保健福祉法に基づく措置入院の手続きがとられ、2月から3月にかけて入院していたとのことです。今後、本件と精神障害の関連性が議論になると思われますので、刑法の責任能力に関する一般的な基礎知識についてまとめておきたいと思います。

■刑事責任とは

刑罰を科すためには、行為者に〈責任〉が認められることが必要です。〈責任〉という言葉は、さまざまな文脈で使用されますが、刑法で議論される〈責任〉とは、物事の是非・善悪を理解し、それに従って自分の行動をコントロールできる状態にあったことを言います。つまり、刑法では、犯罪行為を、犯罪行為だと知りながら、それを自らの自由な意思によって決断したその意思決定を〈責任〉あるいは〈刑事責任〉と呼んでいます。

このような〈自由な決断〉が刑罰の前提とされているのは、実は刑罰に〈非難〉という要素が含まれているからです。〈非難〉とは、行為者に対して「なぜ、そのような事をしたのか」と問うことです。それは、犯罪を犯した者に対して、刑罰という肉体的な苦痛を通じてこのような問いを発することで、自分が行った行為の重大性に気づかせ、内省の契機とし、今後二度とそのような行為を選択しないよう、働きかけるためです。

自由な意思決定とは、何ものによっても強制されていないということです。たとえば、他に選択の余地がないような状況で、「目の前の者を殺さないと、お前を殺す」とピストルを突きつけられて殺人を犯した場合、その人は殺人について自由な意思決定を下したとはいえません。また、ある人が自分を殺そうとしているとの病的な強い妄想に支配されて、正当防衛のつもりで殺人を犯した場合にも、その人に対して〈なぜ、そのようなことをしたのか〉と問うことは無意味です。

刑法は、このような観点から、〈刑事責任〉について次のような規定を設けています。

第39条(心神喪失及び心神耗弱)
(1) 心神喪失者の行為は、罰しない。
(2) 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

[注]「心神喪失」は「しんしんそうしつ」と、「心神耗弱」は「しんしんこうじゃく」と読みます。

■心神喪失と心神耗弱

実は、心神喪失も心神耗弱も、心理学や精神医学の専門用語ではありません。この二つの言葉は、法律の世界だけで使われる純然たる法律用語なのです。しかし、刑法は、これらの言葉をどのように理解するかの定義規定を一切設けていません。そのため、「心神喪失」も「心神耗弱」も、上に述べた〈刑事責任〉の内容から解釈することになります。

判例も学説も、心神喪失と心神耗弱は、いずれも精神障害の態様を意味するものとして理解しており、その程度の違いによって両者を区別しています。心神喪失とは、「精神の障害によって物事の是非・善悪を理解する能力がないか、この理解に従って行動する能力のない状態」であり、心神耗弱とは、「その能力が著しく減少している状態」のことだと解釈されています。

つまり、心神喪失と心神耗弱は、一つは〈精神の障害〉という生物学的要素と、もう一つは〈物事の是非・善悪を理解して、この理解に従って意思決定し、行動する能力の欠如、あるいは著しい減少〉という心理学的要素から成り立っていることが分かります。したがって、〈精神の障害〉が認められれば、ただちに心神喪失や心神耗弱と判断されるのではありませんし、他方で、〈是非・善悪が理解でき、その理解に従って行動できたのか〉という点だけが問題とされるわけでもありません。生物学的要素と心理学的要素とを総合して、最終的には裁判官が判断します。ただ、裁判官が判断するといっても、裁判官は法律家であり、精神医学や心理学の専門家ではありませんし、精神の障害には無限の濃淡もあります。そこで、専門家である精神医学者の意見などが鑑定書(証拠)として提出されている場合には、「鑑定人の公正さや能力に疑いが生じたり、鑑定の前提条件に問題があったりするなど、これを採用し得ない合理的な事情が認められるのでない限り、その意見を十分に尊重して認定すべきである」とされています(最高裁平成20年4月25日判決)。

このように、心神喪失や心神耗弱の判断は、犯行時に行為者に精神の障害があったのかどうか、あったとすればそれが犯行に影響を与えたのかどうか、またどのように影響を与えたのか、あるいは、精神障害があったとしても、その犯行は行為者がもともと持っていた人格に基づく判断によって決断されたと評価できるのかといった点の認定を踏まえて、最終的には、裁判官が、当該行為者に対して刑法的な〈非難〉を加えて、処罰することが可能かどうかを評価することになります(もちろん、殺人や傷害致死などの重大犯罪の場合は、一般の素人裁判員も責任能力の判断に加わります)。

なお、心神喪失者は無罪、心神耗弱者は刑が減軽されますが、その治療に関しては、精神保健福祉法および心神喪失者等医療観察法によって実施されます。


あまりにも悲惨すぎる障害者施設の殺人事件。
植松容疑者は措置入院の過去があります。
だから「刑法39条」で無罪になる考えがあります。

事件はまだ裁判員裁判になると決まったのではないのですが、
もし、あなたが裁判員をすることになった場合、
容疑者を裁きたいですか?






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posted by akibacchi2980 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判員やりたい。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

意外に根強い?裁判員声掛け問題

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「法廷にマジックミラーを」裁判員への「顔バレ」対策要望相次ぐ…どうあるべきか?(弁護士ドットコム 2016年7月22日)

裁判員経験者と裁判官や検察官など法曹関係者との意見交換会が7月上旬、福岡地裁で開かれた。裁判員への「声かけ」事件が起きたことを受け、裁判員経験者からは、「対策を徹底してほしい」「顔がわからないようにしてほしい」など要望が相次いだ。

福岡地裁小倉支部で5月にあった裁判員裁判では、工藤会系の暴力団幹部の事件を審理した裁判員に対して、元組員が裁判所の外で「顔は覚えとる」などと声をかけた。裁判員の安全や、プライバシーに対する不安が広がっていた。

報道によると、意見交換会で、参加者から「食堂や喫煙所で被告の親族と目が合った人もいる。接触がないようにしてほしい」「後で声をかけられないよう、裁判員の前にマジックミラーを置くなど、傍聴席から顔が分からないようにしてほしい」などの意見が出た。

裁判員の安全・プライバシーを守るためにどんな対策が必要なのか。刑事手続に詳しい清水伸賢弁護士に聞いた。

●裁判員を保護する制度はすでに存在する

「法律では、裁判員の氏名などの情報は外部には公開されないことになっており、当事者が公開した場合の罰則が定められています。

また、何人も事件について裁判員と接触することは禁止されており、審理に影響を及ぼすような行為をした場合の罰則もあります。

さらに、裁判員に危害が加えられることなどが予想される場合には、裁判所はその事件について裁判官だけで裁判をしなければなりません。

また、間接的ではありますが、評議の内容を秘密とすることで、『誰が・どのような判断をしたのか』といった点がわからないようにされていることも、裁判員の保護に役立つ面があります」

清水弁護士はこのように指摘する。既に裁判員を保護するための制度はあるようだが、それでも事件は起きてしまった。現在の制度は機能しているといえるのか。

「裁判員制度がはじまった2009年5月から、今まで起訴された裁判員裁判の件数は、全国で既に1万件以上であり、終結した事件も9000件を超えていますが(2016年5月末時点)、今回のように裁判員が畏怖するような声かけが問題となった事例は珍しいといえます。その意味では、さきほど述べた裁判員の保護の各制度が機能していないとまではいえないでしょう。

しかし、実際に今回のような声かけが行われている以上、制度や運用を再検討することは考えられます。

たとえば、裁判員の裁判所への往復の方法や裁判所を出入りするタイミング、休廷時間や昼休み等の過ごし方も含め、事件に関して他者との接触の機会を物理的に無くすような方法や、これまでの運用の見直しも検討されるべきでしょう。また、場合によって、さらなる罰則の検討も必要があるかもしれません。

ただ一方で、刑事裁判は、公平な裁判所により、公開法廷で行うことが憲法上の要請です。また、事実認定者が直接、法廷で口頭により訴訟の審理をすることが刑事裁判の原則とされています。

そのため、一律に裁判を非公開にしたり、被告人から裁判員が全く見えないような制度を導入したりすることは問題だと考えられます」

●証人と裁判員、ただちに同列に論じるべきではない

刑事裁判の証人や被害者なども、裁判員と同様、事件関係者から脅されたり、利益誘導されたりするおそれがあるだろう。保護はどのように図られているのか。 

「証人尋問の時に被告人から証人が見えなくする遮蔽(しゃへい)措置や、ビデオリンク方式による尋問、被害者の氏名や住所などを法廷で明かさない措置などがあります。

また、証人威迫罪、証拠隠滅罪といった刑罰は、証人保護の意味を持つものです」

こうした制度を裁判員にも導入すべきではないのか。

「裁判員は、事件の審理全てに参加して心証を形成する『事実認定者』です。一方で、証人は、その言い分が法廷に出れば目的を達せられる、いわば『証拠の一つ』です。

そのため、証人と裁判員を直ちに同列に論じることは適当ではないかもしれません。

とはいえ、裁判員や証人等が安心して参加できないと刑事裁判の適正な実施も困難になるため、被告人の権利や刑事裁判のルールを守りつつも、十分な検討は必要でしょう」

清水弁護士はこのように述べていた。


「裁判員を保護する制度は既に存在する」ってったって、実際に声掛けされたらどんだけ怖いか!
弁護士先生とやらはその辺が解っていない。
弁護士はいいよ。暴力団への対応の仕方が解ってるもんね。
素人はわからないから〜!!
でら怖いんですけどーーー!!

「顔おぼえたけんね」。。。

想像するだけでゾッとするわ ((;゚Д゚)ガクガクブルブル

マジックミラーかあ。。
Ku Klux Klanみたいに頭に何か被らなきゃいけなくなるのかなあ。
kkk.jpg
参考までにクークラックスクランです。
いや〜 こんなんしなきゃいけないんですかね。
それよりも、
暴力団関係の裁判員裁判はさっさと除外してほしいっすわ。





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posted by akibacchi2980 at 20:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判員やりたくない。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前橋3人殺傷事件 重い死刑判決

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<Yahoo!ニュース><前橋3人殺傷>死刑判決、裁判員「ずっと心が重かった」(毎日新聞 2016年7月20日)

 前橋市で2014年に高齢者3人が殺傷された事件の裁判員裁判で、前橋地裁は20日、強盗殺人罪などに問われた無職、T.K被告(27)に求刑通り死刑を言い渡した。鈴木秀行裁判長は、高齢者が多く住む住宅街で連続発生した無差別犯行だとして、「人命を奪って悔い改めず、再度強盗殺人に及んでいる」と厳しく非難した。

 閉廷後、記者会見に応じた裁判員の一人は「ずっと心が重かった。今後もこの気持ちは持ち続ける」と、死刑について評議してきた重圧を振り返った。

 判決は、用意した凶器で頭部などを複数回襲っていることから、検察側主張に沿って確定的殺意を認めた。弁護側は、発達障害などによる突発的犯行と反論していたが、鈴木裁判長は「計画的で障害は間接的影響を与えただけ」と指摘。「不遇な成育歴などを考慮しても死刑はやむを得ない」と述べた。無期懲役が相当としていた弁護側は即日控訴した。

 判決によると14年11月、前橋市日吉町のK.Yさん(当時93歳)方に侵入し、K.Yさんを殺害し現金約7000円を奪った。翌月には同市三俣町のK.Tさん(当時81歳)方で金品を奪おうと、妻を包丁で刺して重傷を負わせ、K.Tさんを刺殺した。


裁判員は、死刑判決なんて出したくなかったでしょう。
よほどの確証がないと死刑判決なんて出せませんからね。
とブログに書いてる私ですが、裁判員をやる気はなく、辞退したい身です。
偉そうですよね〜。





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posted by akibacchi2980 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判員やりたくない。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする